MSP3は宅録こそ最大限性能を生かせるモニタースピーカー
私が使用しているモニタースピーカーです。
タイトルに「宅録こそ・・・」と書いてありますが、どういうことでしょうか?
実はモニタースピーカーだけで見れば、もっともっと値段が高くて性能が良いものもいっぱいあります。
しかし!
スピーカーの性能を引き出そうとすると、それ相応に音量を上げないといけません。
この音量を上げるということが宅録での弊害なのです。
宅録での弊害・騒音問題
ほとんどの宅録DTMerたちは常に音量問題に敏感です。
だいたい大きな音を出せたとしても、昼間のみ、近所迷惑にならない程度といったところではないでしょうか?
実はスピーカーの性能を引き出すには、サイズに比例した大きさの音量を出す必要があります。
(例えば野外用の大出力スピーカーを自宅においてもほとんど性能を発揮できそうにありませんよね?)
この騒音問題がある限り、宅録で性能を発揮しきれるスピーカーは限られてきてしまいます。
等ラウドネス曲線
音には等ラウドネス曲線といったものがあります。
詳しくはこちらのWIKIで解説されてますが、簡単に言うと
「低音になればなるほど大きな大量を出さないと高音と同じ音量で聞こえない」
といった感じです。
値段が高く高性能なスピーカーは低音の再現性も高かったりしますが、それはある程度の音量を出した時の話。
会話が出来るくらいの音量で再生するなら、そもそも低音のモニターは出来ていません。
宅録モニタースピーカーに求められるもの
これは私の感想ですが、何よりも音の定位を感じられるかだと思います。
(定位=左右の広がりや位置)
正直自宅のDTMで、モニタースピーカーのみで低域をMIXするのは至難の業です。
なんせ、それなりに大きな音で再生しないと聞こえないのだから。
また、低域の確認で必要なのは定位ではありません。
(低域はほとんど定位というものがなくなっています)
だったら低域の確認はヘッドフォンかサブウーハーに任せて、モニタースピーカーは定位の確認に特化すべきです。
MSP3の長所と短所
こいつのいいところは
- スペースの邪魔になりにくい小型設計
- 小型のわりに再生周波数が広い
- ヤマハらしいフラットな音
- 低音・高音の調整ノブ付き
- 豊富な接続端子
- 本格派なのに手が出しやすい値段
が挙げられます。
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仕様については本家HPで記載されてます。
短所としては
- 小型のわりに重い
- 低域はやっぱり薄い
が挙げられます。
資産価値として
MSPモニタースピーカーはヤマハの鉄板商品です。
鉄板商品というのは、長年愛されている商品のことなのですが、
それゆえに中古品でもあまり値段が下がりません。
なのでいつかグレードアップしたものを買いたくなった時に、しっかり軍資金になってくれます。
そういった意味でもお買い得なスピーカーです。
使い始めてびっくりしたこと
私が初めてこのスピーカーを使用して驚いたことがあります。
それはボーカルのミックスをしていた時なのですが、このスピーカーに変えた途端ボーカルが前に出てきた!
いままではオケに交じり気味だったのが、ボリュームの大小で確実に前後するのがわかる!
目をつむると、まるで眉間の少し上くらい、20-30cm前に人がいるようだ!
となりました。
効果がわかりやすい機材なので、ちゃんとしたモニタースピーカーを持っていないのならおすすめですよ