018_コードトラックの使い方と活用(1)_Cubaseで始めるDTM
コードトラックとは?
作曲を行う上で欠かすことのできないものとして「コード」があります。
ほぼすべての楽曲にはコードがあり、そのコードの並びをコード進行といいます。
作曲を行う方でギターから入った方などは、まず100%コードの概念を知っていると思います。
一曲を通して様々なコードの組み合わせを行い、楽曲を構成するのですがアナログ時代は楽譜を読み込むか暗記しかありませんでした。
しかしCubaseならコードトラック機能があります。
「楽曲中のコード進行を記録・表示・サポートしてくれる機能です」
コードトラックの挿入
トラック追加のメニュー内(トラックエリア右クリック)の「コードトラック」です。
これを追加すると
コードトラックが追加されます。
コードの書き込み
まずはツールを鉛筆に持ち替えましょう。
そして
任意の小節でクリックするとコードを記録する記録エリアが入力されます。
始めはコードをまったく指定していないので、ブランクコードとして「X」が表示されています。
ここのブランクコードをダブルクリックすると、コード情報を書き込むことができます。
コードを書き込む際の設定値
リスト左側から
- コードのキー
- 調整(明るい・暗い・不思議な感じといったキャラクター見たいなものですね)
- テンション(主要3和音以外の付属する音です)
- ベース音(ConGのような、展開系コードまたは特殊なベース音を持つコードに使用します)
となっております。
コードを入力する際はこのリストから必要なものを選択して、コードを決めていくだけです。
こんな感じですね。
ある程度コード進行を作りながら作曲する方はすぐ馴染めると思います。
ピアノがメインでコードについて詳しくない方
ピアノを弾ける方は作曲に強いと思われがちですが、弾ける人はクラシックから覚える方がほとんどなので実はコードってよくわからない方も多いですよね。
(私の周りではピアノ弾ける方ほどコードについてはほとんど知らないようです)
とは言っても作曲を行っていれば、ピアノだけで曲を作るにはレパートリーに限界が出てきます。
しかしギターを誰かに弾いてもらうにも、コードがわからない・・・
大丈夫です。
コードトラックは賢いので、あなたが弾いたピアノの音を分析してコードに変換してくれます。
そしてこちらのソフトを使うと、更にアレンジまで一瞬で完了してしまいます。
TOONTRACK ( トゥーントラック ) / EZ KEYS - STUDIO GRAND / BOX
詳しい使い方はこちらで解説してます。
051_音源を追加するならまずこの2つは入れておけ!後悔しない圧倒的便利ソフトを_Cubaseで始めるDTM - 出来ないことないCUBASE (dtm-inlife.com)
ピアノを弾いてコードに変換しよう
それでは実際にMIDIキーボードを弾いてコードに変換してみましょう。
コードトラックの左下に
「MIDI入力」
と書いてあるエリアがあります。
そこのエリアを写真の様にクリックして有効かすればMIDI入力を自動で計算して、その音にあったコードを書き換えてくれます。
勝手に転回系コードになったりするので注意
このコードトラック、気を使いすぎてたまにやりすぎてしまうときがあります。
例えば
こちらの「D」コード。下の鍵盤を見るとルートはDのままですが、右手で弾く部分が第二転回系の形になっていますね。(A・D・F#)
このコードの抑え方も個別に設定できます。
トラックエリア上部にある「ボイシング」という項目です。
こちらを開くと
このように様々なボイシングを選ぶことができますので、必要に応じて設定してください。
次回はコードトラックの便利な使い方と、ちょっとした小技を紹介したいと思います!