022_MIDIのキー変更方法_Cubaseで始めるDTM
022_コードトラックとMIDIのキー変更方法_Cubaseで始めるDTM
Cubaseに備わっているキーのトランスポーズ機能(移調機能)
これの使い方を覚えておくと、曲の最後で盛り上げるため転調するときなどに役に立ちます。
これの他にもオーディオデータの移調や、サンプラーソフトの移調等いろいろあるのですが、今回は基本となるMIDIとコードトラックの移調について説明していきたいと思います。
MIDIのキー変更
MIDIのキー変更に関しては何種類かあるのですが、代表的なものを紹介していきたいと思います。
キー変更は曲全体を行うのか、一部分だけを行うのかによってやりやすいものを選択していただくのがいいかと思います。
- MIDIデータを直接編集
- MIDIメニューの「移調設定」から行う
- 移調トラックを使う
の方法があります。
MIDIデータを直接編集
この画面から編集を行う際に、MIDIを選択してマウスで動かしていませんか?
このマウスで微調整を行うというのは結構繊細な作業で肩も凝りますよね。
じつはMIDIデータは選択したものを上下に動かすならキーボードで操作できるのです。
そしてさらにこれは本当に知られていない操作方法なのですが、オクターブ移動なら一発で移動できるショートカット操作があります。
それは「Shift+上下キー」です。
MIDIメニューの「移調設定」から行う
これは機械的に一括で移調を行うための機能です。
使う場面としては、録音パートごとに一括で移調を行う際に使用します。
例えばこのように4つの録音パートが分かれていたとして、交互にオクターブをずらして演奏したいとします。
その際はずらしたいトラックを選択して
上タブ内の「MIDI>移調設定」を選択します。
すると
このように移調設定画面が開きますので、ここでどのくらい移調するのかを決めて実行します。
(上記だと2半音動かすので、1全音動かす設定になっています。もし「オクターブ移調なら、[12」に設定してください)
[オクターブ(12半音)移調]
移調トラックを使う
この方法はMIDIだけでなく曲全体が移調するので、部分的にはあまり使うことが無いかもしれませんが一応紹介しておきます。
まず移調トラックを挿入します。
(トラックメニュー画面内の「移調トラックを追加」です。
さて使い方なのですが、
鉛筆ツールでトラックの頭から書き込みましょう。
今写真の状態では移調トラックのデータ部分中央に白線があり、左下に「0」と出ています。
これは移調トラックが管理している移調の具合を表しています。
なのでこれだと「+6半音」ということになります。
また途中で移調を変更したい、もとに戻したい場合は最初と同様に鉛筆ツールを用いて、任意の場所を選択すればその場所から新しく移調の設定を行えます。
さて肝心の移調設定方法ですが、こちらは移調設定を表す数字をマウスでドラッグします。
以上が移調トラックの使い方になります。
移調トラックの仕組みと注意点
移調トラックはMIDI操作と違い曲全体を移調します。
(曲全体なのでオーディオファイルも含めて移調します)
図で表すとこんな感じの仕組みです。
ですので、この移調トラックは曲中で一部分に使うといった使い方はあまりせず、外部から挿入した曲を移調するとかの使い方が多いかと思います。