ギターコードしか弾けない人におすすめする作曲方法
世の中にはギターコードしか弾いたことがなく、ほかの楽器隊の知識がほぼ皆無な人も大勢いると思います。
そんな方にとっては、パソコンで音楽が作れたとしても
「ドラムやベース、ピアノを入れた曲の作り方がわからん・・・」
と、なったりしませんか?
それでも、ちょっとした各楽器のルールを知ってれば、それなりの構成で作曲できるのです。
本日はそんなちょっとした各楽器のルールを簡単に説明していきます。
各楽器ごとの基本的なルールとおすすめな作曲の順番
曲を構成する様々な楽器ですが、それぞれ役割分担というのが大体決まっております。
ギターしか弾けなくて、他の楽器知識がない方はまず、それぞれの楽器がどういう役割で存在しているのかを知りません。
なのでまずは下記の表を参考にして、各楽器の存在意義を確認しましょう。
ここで紹介するのは、作曲パターンの一例にすぎませんが、他の楽器知識がない方にとってはおすすめの方法です。
順番としては
内容 | 目的 | |
1 | コード進行を固める | 曲の構成・雰囲気作り。ここの時点で、暗い曲か?明るい曲か?の方向性を出しておきましょう |
2 | 主旋律を決める | メロディーは自分が気持ちいいと思うものを作りましょう |
3 | ドラムパートを決める | リズムパターンを決めていきます。キックが最低音域を担当します。 |
4 | ベースパートを決める | 曲の土台を作ります(ベースはリズム楽器でもあり、低音楽器でもあります) |
5 | ギターパートを決める | 中低域~中域を作ります(曲の厚さにつながるところ) |
6 | その他うわもの(ピアノやシンセ)等を足していく | 広域のきらびやかさを足していきます。 |
となります。
かなりオーソドックスなパート分けとなっていますが、鉄板の構成だと思います。
1.まずはコード進行を固める
これはギター経験者あるあるなのですが、まずはコード進行を固めていきましょう。
セクションごとに、コードパターンを作りラストまで完成させていく方法です。
まずギターが弾けて、コードがある程度使える人はコード進行だけで曲の最後までは持っていけると思います。
2.主旋律を決める
主旋律について、初めのうちは感覚で作っていいと思います。
初心者にとって重要なのは
「自分がそのメロディーを好きになれるか?」
です。
ここの好みが自分の趣味とマッチしていないと、曲作りの途中で飽きてきて投げ出す羽目になるかもしれません。
作曲を続けていけば自然と、
- 特殊なメロディーはどうやって作ればいいのか?
- コード進行に最もマッチした音程は?
とかがわかるようになってきます。
(ここら辺はスケールの知識やコード理論が必要です)
今はとりあえず自分が納得できるメロディーラインを作りましょう。
(音楽に「イマイチ」はあっても「はずれ」はありません)
3.ドラムパートを決める
ドラムパートに関しては、普段耳にしていても、なかなか作ることが難しかったりします。
その原因はほとんど、各パート(キック・スネア・ハット等)の役割や簡単なルールを知らないからです。
まずは下記の順番で入力してみて、それぞれの目的と効果を実感してみましょう。
■ドラムのキックだけを入力して何となくリズムを決める |
コードの切り替わりはなるべくキックを入れましょう(コードチェンジの情報を伝えるため) 曲の「キメ」になる部分もキックは挿入したほうが曲が締まります |
■スネアはなるべく2・4拍目にくるように打ち込む。 スネアがあると聞き手が「のれる」様になります。 |
手拍子が良い例ですが、人は無意識のうちに2・4拍目に「ノリ」を感じています。 (2・4拍目に入っているなら、そこから増やす分にはあまり縛りはありません) |
■ハイハットを自分が気持ちいいように打ち込む(基本は8ビートです) |
(ハイハットは実際に鍵盤をたたくなりして、強弱を意識して打ち込むとリアルになります) |
■構成の切り替わりや、「キメ」の部分にキックと一緒にクラッシュを入れる |
(聞き手に構成の変わり目や、聞かせどころをアピールします) |
■構成の変わり目や、単調が続いたときにタムを入れる |
構成の切り替わり前に「今から少し変化を付けますよ~」といった合図になります。 |
だいたいこんな感じで、ドラムパートは構築していきましょう。
4.ベースパートを決める
ベースパートについては、まずベースの役割をしっかり認識しましょう。
[ベースの主な役割]
- グルーブ感の支配
- コード感の支配
- 曲全体の低域を支える「縁の下の力持ち」
が、主な要素となります。
慣れないうちはまず
- ルート音
- 完全5度の音
を意識します。
(このルート音と完全5度というのは、パワーコードの構成音と一緒になります)
簡単なのに絶対安定する、ベースパートの作り方3手順
これは知ってる人なら「何をいまさら」となることなのですが、
まずはこの3つのルールを守ってベースを決めていってみてください。
ベースを決めるうえで基本となる考え方です。
- コードの始まりは必ずルート音を弾く
- 完全5度(CコードならGですね)を入れる
- ルート音と完全5度のオクターブ違いを入れる(E2でルートを弾いてるならE3も使う)
ギターパートを入れる
ギターパートを入れる際は、2つの考え方を頭に入れておきましょう。
そもそもギターパートですが、主に中低域を補う要素が強いということ。
そこから音色の特徴として、高域の成分がいるということ。
なので、ギターをミックスする際はよく
- 中低域パート
- 高域パート
を分けたりします。
(バンドを見てても、パワーコードを弾いてる人がいたら、もう片方は高域パートを弾いていますよね)
低域パートと言えばパワーコードですよね。
高域パートはコード感を演出するか、特徴的なリフを奏でるかは曲の方向性次第です。
ただ、今回の方法ではベースがルートと完全5度を弾いており、ギターの低域はパワーコードとなると
コードの色を決める3度の音が不足していますので、コード感を出す演出が好ましいと思います。
(この後ピアノパートを入れるならその限りではありません)
ピアノパートを入れる
ここまでくればもうほとんど曲として成立する構成になっていると思います。
後はうわものを入れるか入れないかですが、まずは曲作りの楽しみを知るためにも入れてみるのをお勧めします。
簡単な方法としては
「コードトラック」
を使用してみるといいのではないでしょうか?
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018_コードトラックの使い方と活用(1)_Cubaseで始めるDTM
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もしも単調なコードのみが嫌という方は、アルペジオがおすすめです。
コードの音を分解したアルペジオなら失敗することはほぼありませんよ!