コピーしたエリアの右上にイコールマーク(二重線)が付いた時の意味
普段MIDIやオーディオデータをコピーする際に、「Alt+ドラッグ」で行っていると、たまに妙なマークが現れるときがあります。
このデータエリアの右上にあるイコールのマークですが・・・
実はこれ、覚えておくとかなり便利な機能です。
逆に覚えていないと、ある時とんでもない時限爆弾が発動して、せっかく作った曲がめちゃくちゃにされる危険性もあります。
イコールマークは「共有コピー」の目印
今この記事を読んでいる方は、ほぼ間違いなく「共有コピー」を知らないと思われます。
cubaseには当然コピペ機能があるのですが、このコピー機能は大きく分けて2つのモードがあります。
それが
- 独立コピー
- 共有コピー
です。
この二つの違いですが、
- 独立コピー:通常のコピペ
- 共有コピー:コピー元と連動してデータが変更される(データ変更に追従します)
の違いがあります。
注意してほしいのは、共有コピーを作成すると、双方からのデータ変更が、関連付けされている全てのデータに影響します。
なので、知らずにコピーしたデータを曲の2番に採用していたとして、
その2番のデータを変更してしまうと、もとのデータ(1番)も一緒に変更されてしまうということ。
共有コピーの作成方法と解除方法
共有コピーの作成方法ですが、たまに知らないうちに作成してたりしますよね。
今日はとりあえず狙って作れるように、しっかり頭に入れておきましょう。
作成方法は2通りの方法がありますが、圧倒的に前者の方法がおすすめです。
(圧倒的に早くて現実的です)
1.「Alt+ドラッグ」&ドラッグ中に「Shift」を追加のショートカットコマンド
基本このショートカットを覚えてもらえれば十分かと思います。
注意点としては、
- 始めはAlt+ドラッグでコピーを開始する
- 移動途中でShiftキーを追加して、共有コピーとする
といった具合です。
2.イベント反復複製機能を使う
こちらはコピーを編集タブ内の「反復複製」機能から行う方法です。
※反復複製は「Ctrl+k」のショートカットか、「上部タブ>編集>機能」に隠されてます。
この反復複製には「共有コピー」のチェック欄が付いています。
反復数(何個コピーデータを作成するか?)を決めたら、共有コピーにチェックを付けると、その数だけ共有コピーを作成してくれます。
しかし、1番目の方法で共有コピーを作成したのち、Ctrl+Dで随時複製するほうが楽だと思います。
共有コピーの解除方法(独立コピーへの変換)
共有コピーの解除方法は、私の知る限り
「上部タブ>編集>機能>独立コピーに変換」以外知りません。
実際はショートカットキーを組んで、手元の操作だけで解除を行っていますので、皆様もそちらの方法をお勧めします。
※ちなみに私は「Ctrl+Shift+D」にしています。 (Dは独立のDです)