響きがオシャレな曲にするための簡単なコツ
オシャレな響きのためにはテンションノートを使う
テンションノートを使った実例
まずはテンションノートを使うとどんな感じになるのか聞いてみてください。
[テンションノートを用いたメロデー]
オシャレな感じがしますね。
もう少しわかりやすく、簡単なコードにテンションノートだけでリードをつけてみたものです。
[テンションノートのみを用いたメロデー]
このテンションノートですが、簡単な使い方は後ほど説明しますね!
ちなみにこのピアノはToontrackの「Ezkyes」を使用しています。
安くて音がいいのでお勧めです。
051_音源を追加するならまずこの2つは入れておけ!後悔しない圧倒的便利ソフトで脱初心者をかなえよう_Cubaseで始めるDTM - 出来ないことないCUBASE (dtm-inlife.com)
TOONTRACK ( トゥーントラック ) / EZ KEYS - STUDIO GRAND / BOX
テンションノートとは?
「テンションノート」
主要4和音(R/3rd/5th/7th)の更に上に積み重ねる音のことです。
と言っても、何の音を積み重ねればいいのか?って話ですよね・・・
まずきちんと認識してほしいのですが、
テンションノートはコードごとに音が変わります。
(コード自体がそれぞれ構成音が違うので絶対です!)
わかりやすくCメジャースケール中の「CM7」という4和音で考えてみます。
コードの基本構成音はルートに対して、スケール上の音を1音づつ離して重ねていきます。
そうすると、「CM7」は「ド・ミ・ソ・シ」の音を重なればいいということになります。
(ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド)
スケールやコードに関してはもう少しだけ詳しく知っておいたほうが良いので、出来ればこの記事を見ておいてください。
(5分くらいで読めます)
024_作曲初心者に必ず覚えて欲しいダイアトニックコード_Cubaseで始めるDTM - 出来ないことないCUBASE (dtm-inlife.com)
この記事で「スケールの音だけでコードを作ったら、当然だけどこうなるよね?」がわかります。
さて、4和音で音を積み重ねると、その上の音はルートから1オクターブ上のエリアに入っていきます。
そしてその中にはまだ使われていない音がありますね。
この使われていない音がテンションノートたちです。
実はこのテンションノートというのがオシャレな響きには欠かせないのです!
テンションノートの番号
さて、それでは先ほどのまだ使われていない音たちですが、やはり1音間隔で重ねることが出来そうです。
番号を付けてみましょう。
Cメジャースケール上の白鍵をルートから数えていくと、どうやら
- 9番目(D=レ)
- 11番目(F=ファ)
- 13番目(A=ラ)
の鍵盤が残っているようです。
この残った3つの音をそれぞれ
- 9th(D=レ)
- 11th(F=ファ)
- 13th(A=ラ)
と呼び、テンションノートとして扱います。
改めてですが、テンションノートとは
「主要4和音の更に上に重ねる音」
のことです。
テンションノート積極的に使ってみよう
使う前にアボイドのルールだけは覚えておいて!
それでは実際にテンションノートの具体的な使い方を見ていきましょう。
基本は先ほど説明した、主要4和音で使われなかった音を使います。
が、ここで簡単でもいいので覚えてもらいたい約束事があります。
それは
「3和音(R・3rd・5th)の半音上の音は使わないほうがいい」
ということです。
俗にいう「アボイドノート」と呼ばれるものです。
上記を見てもらえればわかりますが、Cコードなら「ファ」の音がアボイドです。
ミ(3rd)の半音上ですね。
その他のレ(9th)とラ(13th)は自由に使ってもらってOKです。
アボイドノートも説明すると長くなるのですが、とりあえずは
コード構成音の邪魔をしやすく、響きが汚くなりやすい音
くらいで認識してもらっていればいいです。
ただし、一瞬聞こえるくらいの短い音なら使ってもらっても大丈夫です
(短い音だと響きを崩す前に次の音に移るので、あんまりわかりません)
実際にサンプルの曲はこう使いました
始めに聞いていただいたサンプル曲の2つ目ですが、このようにしてテンションノートを使っています。
[解説]
この曲はキーをDとしていますので、使われる音は
Dメジャースケールになります。
そして曲中で使われているコードは2種類のみで
- コード:D
- コード:G
のみです。
そして肝心のテンションノートをメインに、各コードで使いまくっています。
Dキー中でのDコードの時のテンションノート
使えるテンションノートは
- 9th(E=ミ)
- 13th(B=シ)
ということがわかります。
この音をメインに演奏しています。
メモ
- 11th(G)については、3rdの半音上でアボイドになるので使ってません。
テンションノート、E(9th)・B(13th)とC#(7th)だけでメロデーを弾いています。
Dキー中でのGコードの時のテンションノート
使えるテンションノートは
- 9th(A=ラ)
- 11th(C#=ド#)
- 13th(E=ミ)
ということがわかります。
この音をメインに演奏しています。
メモ
- Dキー中でのGコードはアボイドが無いので、全てのテンションを自由に使うことが出来ます。
- この曲は雰囲気を統一するために、使うテンションを統一しています。
テンションノート、A(9th)・E(13th)・F#(7th)だけでメロデーを弾いています。
テンションノートについてのまとめ
いかがだったでしょうか?
テンションノートについて、少しだけでも身近なものに感じられましたか?
- テンションノートとは、主要4和音(R/3rd/5th/7th)の更に上に積み重ねる音
- コードによってテンションノートは変わる。
- 主要3和音の半音上はアボイドになるので、なるべく使わない