Cubaseとは?Cubase AI・leとは?
Cubaseとは、スタインバーグから発売されているDAWソフトのことです。
公式HP:Cubase: 音楽制作ソフトウェア | Steinberg
こちらの記事をご覧の方はDTMに興味があり、お読みいただいた方がほとんどだと思いますが一応DAWおよびDTMの説明をしておきます。
DAW=「Digital Audio Workstation」の略で主にソフトのことを指します。
DTM=「Desk Top Music」の略で、パソコンを使って音楽活動を行う全般のことを指します。
今回は数あるDAWソフトの中でも、日本国内でのシェアNo1の「Cubase」についてご説明していきます。
手っ取り早くCubase AI・leで出来ることが知りたい方はこちらをクリックしてください。

ちなみに有名なDAWソフトでいうと下記のものがありますよ。
Cubase_公式HP:Cubase: 音楽制作ソフトウェア | Steinberg
世界トップクラスのシェアを誇る、初心者からプロまで使われる優等生。
Logic Pro_公式HP:Logic Pro - Apple(日本)
アップル社開発のmac専用ソフト。価格も安く使い心地もかなり良い
FL Studio_公式HP:FL Studio 20 - Image-Line Software | Hookup, Inc.
コスパ抜群。アップグレードも無償&プラグインの質もかなり高い
Studio One_公式HP:PreSonus | Studio One日本語ポータルサイト - powered by MI7
動作の軽さと音質の良さに定評がある
Pro Tools_公式HP:Pro Tools - ミュージック・ソフトウェア - Avid
プロの現場で使う業界では標準のソフト。高い・・・
音楽業界のプロとしてエンジニアをやりたいなら多分必須。
Cubaseでどんなことが出来るのか?
Cubaseでは一般的に想像する
- 作曲(曲を作る行為全般)
- 編曲(クオリティを高めたりするために編集する行為全般)
を行うことが出来ます。
その中でも特に「編曲」を効率的に行うために用いるソフトです。
作業の流れとしてはいたってシンプルで
- メロディーやコードをもとに曲全体をざっくり作る
- ギターやボーカルなどをトラックごとに録音する。
- 各トラックを聴きやすく、かっこよくするために編集する。
- 全体がバランスよく聞こえるよう、各トラックの音量を調節する。
- 全てのトラックを一つの曲としてwaveやmp3に書き出す。
といった流れになります。

Cubaseで出来ることの簡単イメージ
「作曲」とは?
「作曲」とは文字通り
「曲を作ること」を指し、メロディーやコードを付けたりすることを指します。
ただし広義的には「曲を作る」ことなので、編曲や作詞も作曲の中に含まれると思っています。
難しく考えすぎないでほしいのですが、適当に鼻歌を歌っても作曲に当たります。
今この記事を読みながら「作曲をしてみたいんだ~♬がんばろ~♬」と適当に歌ってみても作曲に当たります。
程度の差はあれど、作曲するというのはそこまで敷居の高いことではないのです。
「お値段以上ニトリ♬」って聞いたことありますよね?
あの短いフレーズでも世の中の人に認知されていて、誰でも口ずさむことが出来る。
なかなかの名曲だと思います。
作曲の本質とは、リスナーに届けて認知・記憶されることが目的ですからね。
「編曲」とは?
対して「編曲」とは
ドラムやギターのリフ、伴奏などを盛り込んでいき作品として完成度を高める工程を指します。
その他、曲中に使われている音がバランスよく聞こえるように、音量・タイミング・響きを調整してリスナーが聞きやすいように編集したりすることも指します。
(この工程は編曲中でもMIXと呼ばれるものです)
歌ってみた等の、既存曲にボーカルをあてがう作業はこちらの編曲(MIX)に該当しますね。
正直作曲と比べると、編曲の方が敷居が高いです。
何故ならソフトを使って録音・音の編集・音量調整を行わなければならないからです。
もともと音の編集というのはかなりマニアックなジャンルになっていて、日常生活ではおおよそ聞いたことのない工程を経て調整が行われていきます。
しかし今回ご紹介しているCubaseを含むDAWなら、その難しい音の編集を便利なソフトを使いながら感覚的に行っていけるのです。
Cubase以外のDAWも同じですが、これらのソフトの目的は効率的に編曲を行うことを目的としています。
ソフトによって使い方や特性の違いはありますが、最終的に求めるものは一緒です。
Cubaseには5種類のグレードが存在し、出来ることに違いがある
Cubaseには全部で5種類のグレードがあるのですが、出来ることに違いが出ます。
グレードは以下の様に展開されていますよ。
この中でLEに関しては全くおすすめしません。
めちゃくちゃ機能を制限された体験版中の体験版なので、入手してもCubaseの魅力を感じることなく、下手すればそのままDAWが嫌いになって辞めるきっかけになるかもしれません。
AIに関してもそこまで褒められるほど優秀ではないのですが、それでもLEと比べたらお得なのは間違いありません。
表だけ見ても何となくわかるのですが、YAMAHAとスタインバーグの関係から見ても明らかな事実なのです。
(こちらは記事の最後で2社の関係性をご説明しますね)
なので本記事では後半にCubaseが無料でもらえる、オーディオインターフェイスというものの紹介をしていきますが、基本的にAIがもらえるものだけを紹介していきます。
ちなみに以前Cubaseの機能で、よく使う機能を10個ピックアップして各グレードごとに比較を行いました。

そして下記がCubaseのグレードたちになります。
- PRO
- Artist
- Elements
はソフト単体で購入するグレードです。
まぁ実質、Cubaseラインナップの3大本命たちです。
そして
- AI
- LE
はバンドル品と言い、何かDTM関係の機材を買うとおまけでついてくる製品です。
下記のようなやつですね。
[1万くらいでLEが付属するオーディオインターフェイス]
今回はCubase AIが付属する機器に関してお勧めするものをご紹介していきますね。
Cubase AIが無料でもらえるオーディオインターフェイス
DAWを使うためには何が必要か把握しよう
先に必要なものをリストにしますね。
「絶対に必要なもの」から、「あると良いもの」まで載せておきます。
細かい説明は後程していきます。
[DAWで作曲するのに必要なもの]
機材 | 必要度 | 用途 | 金額参考 | 備考 | |
パソコン | ★★★★ | 必須 | これがなきゃ始まらない | 30,000~ | 第5世代i5以降の性能は欲しい。メモリは8G、SSDも欲しいところ。 |
DAW(ソフト) | ★★★★ | 必須 | 作曲・編曲の為 | 無料(バンドル)~ | ソフトにより使い方、情報量に差がある。 |
オーディオI/F | ★★★★ | 必須 | 録音する為 | 10,000~ | 安いものはノイズがのりやすい |
ヘッドフォン(イヤホン) | ★★★★ | 必須 | 正確な音を聞き取るため | 4,000~ | モニター用が望ましいが、最初はこだわらなくても大丈夫。パソコンのスピーカー程度ではMIXは厳しい。 |
モニタースピーカー | ★★★ | 出来れば | リアルな音を聞き取るため | 9,000~ | ヘッドフォンとスピーカーは聞こえ方にかなり違いが出る。 |
マイク | ★★★ | 出来れば | ボーカル録音 | 1,000~ | 歌を録音するなら必須。 |
キーボード | ★★ | 後でもOK | ピアノ弾けなくても、雰囲気で曲を作る際に重宝。 | 4,000~ | cubaseだとパソコンのキーボードを代用できる機能あり。でもそのうち絶対欲しくなる。 |
デュアルディスプレイ | ★★ | 後でもOK | 画面は2つ以上あると効率が良い | 3,000~ | 作業効率が段違いでよくなる。筆者は3つのディスプレイを使用してる。 |
こうやって見てみると結構必要なものがありますね。
絶対必要な物で、通常持っていないものとなると
- オーディオインターフェイス
- DAW
この二つだと思います。
今回ご紹介する「Cubase AI」はオーディオインターフェイスにバンドルされる製品なので、まず第一に探すのはオーディオインターフェイスということになります。
オーディオインターフェイスについて
さてそれでは「作曲・編曲」をやろう!と思ってソフトだけ買っても、ギターやボーカルはどのようにしてパソコンに録音するのでしょうか?
ギターのシールドやマイクのケーブルって、そのままではパソコンにつなげませんよね。
実はここを接続してあげるために、「オーディオインターフェイス」というのが必要になってきます。
「オーディオI/F」や「I/F」と書かれていたりもします。
このオーディオインターフェイスには、マイク端子やギターシールドの端子、スピーカーへの出力端子が備わっています。
USBでパソコンにつなぐと、ギターやマイクで出力された音がパソコンに録音できるようになるという仕組みです。
Cubaseと同じスタインバーグ社が出している、オーディオインターフェイス
「UR12]_公式説明:UR12 - スタートにぴったりな I/O | Steinberg
を見てみましょう。
上記の様に、一台で入力・出力・ファンタム電源・音量調整が出来るようになっています。
そして「Cubase le」や「Cubase Ai」はオーディオインターフェイスを買うともれなく無料でもらえたりします。
(すべてのオーディオインターフェイスが対象ではありません)
とはいっても初心者の方はどのオーディオインターフェイスを買えばいいのか迷うと思いますので、私なりにCubase AIが付属するものをピックアップしてみました。
Cubase AIが無料でもらえるオーディオインターフェイスはこれだ!
Cubase AIが無料でもらえるオーディオインターフェイス
記事の初めにCubaseには各種グレードがあることを説明しました。
Cubaseには5種類のグレードが存在し、出来ることに違いがあるへジャンプ
本当ならCubaseの製品版を買うのが今後の為に望ましいのですが、それでも無料でもらえるAIはそれなりに魅力的です。
AIを検討している方は、ほぼ間違いなくDAWを扱ったことない方がほとんどだと思います。
オーディオインターフェイスと言われても、一体どれを買うのが結局いいのか?となると思うので、私なりにピックアップしてみました。
参考にしてみてください♪
約1万円![UR12] USBオーディオインターフェイス STEINBERG ( スタインバーグ )
公式説明サイト:UR12 - スタートにぴったりな I/O | Steinberg
こんな方におすすめ
- 初めてのDTMなので、続くか心配。なるべくお金をかけないで始めたい
- スペースに余裕がないので、なるべくコンパクトなものが良い。
- 電源コード無しのUSB接続のみでシンプルに動かしたい(バスパワー)
ある意味鉄板のオーディオインターフェイスですね。
だいたいどこの楽器屋さんでも売ってます。
必要な機能は一通りそろっています。
一番の魅力は
Cubase AIがバンドルされたオーディオインターフェイスで圧倒的最安!
という点です。
まぁ、Cubaseを制作しているスタインバーグが販売しているので、そこは強いですよね~。
またICを使わずにClass Aのディスクリートマイクプリを使った、それなりに贅沢構造です。
が、巷ではまれに音量が小さく録音・再生される傾向があるとのことです。
それでも入門機としては許される範囲っぽそうなので、そこまで気にしなくてもいいかもしれません。
ただしDSPエフェクトに対応していないので、録音時にVSTエフェクトかけた音を聞きながら録音するとレイテンシーが気になると思います。
ちなみに私が始めて買ったオーディオインターフェイスは、これの前身であるCl1というものでした。
約2万円![UR242] USBオーディオインターフェイス STEINBERG ( スタインバーグ )
公式説明サイト:UR242 - 録音からステージまで | Steinberg
こんな方におすすめ
- 松竹梅でいうと竹くらいのレベルが欲しい(上級者になるまでは)
- 沢山のギター・マイクを差すかもしれない(ライブとかで)
- ボーカルやギターを録音する際にリバーブやディレイなどのエフェクトをかけて音を確認したい
先ほどご紹介した「UR12」とは若干ラインナップが違く、ライブでの使用も想定された設計です。
値段はUR12の2倍ですが、機能は3倍くらいになっています。
(音質の話ではなく、オプション的な機能の部分です)
また入力端子が2→4個へ増量されています。
何気に何回もギターのシールドを差しなおしたりするのは手間だったりするので、結構ありがたいかもしれません。
そしてこれが結構重要なのですが、
DSPエフェクトを内蔵しているので、録音時にレイテンシーを感じず、エフェクトをかけた音を聞きながら録音ができます。
正直上記の機能があるとないでは、今後の録音環境に大きな差が出ると思います。
もしも上記の機能が無いと、ボーカル録音をする際に下記のどちらかを選ぶことになります。
- レイテンシーが気になるので、エコーもリバーブも全くかけずに録音する。
- 若干のずれはあるが、VSTでエフェクトをかけて、リバーブとかを聞きながら録音する。
ちょっとわかりにくいかもしれませんね。
カラオケにいった時に、エコーを切って歌うことになるか、自由にエコーを調整できるかの違いみたいな感じです。
個人的にはUR12よりはこちらのUR242のほうが、DTMが嫌いになりにくいパートナーだと思います。
しかし1点残念なのは、バスパワー駆動しないところです。
(バスパワーとはUSB接続のみで、電源ケーブルは不要の接続方法です)
そこに目をつむれるならば、結構コスパの高い機種だと思います。
約3万円![UR22C] USBオーディオインターフェイス STEINBERG ( スタインバーグ )
公式説明サイト:UR22C - 完璧なポータブル I/O | Steinberg
こんな方におすすめ
- せっかく買うなら、後悔しないように良いものが欲しい
- 動画配信なども行えるよう、ループバック機能も欲しい
- ボーカルやギターを録音する際にリバーブやディレイなどのエフェクトをかけて音を確認したい
どんどん性能が高いものの紹介になってまいりました。
何度も比較のやり玉に挙がってしまいますが、UR12の上位互換品です。
UR242と同様に
DSPエフェクトを内蔵しているので、録音時にレイテンシーを感じず、エフェクトをかけた音を聞きながら録音ができます。
更にUSBバスパワー駆動が可能なので、配線関係もすっきりすると思います。
録音の解像度に関しては32-bit / 192 kHzの高解像度を備え、高い機動性を支えるUSB 3.0 Type-Cを搭載しています。
入力端子は2つしかありませんが、ライブとかをしない限り通常の宅録なら十分かと思います。
さすがに3万近くになると、機能面的には申し分ありませんね。
少し値が張る以外はそこまでいちゃもんつけるところが無いかと思います。
約2万円![AG03] 配信用ミキサー オーディオインターフェイス YAMAHA
公式説明サイト:ヤマハ | AG03 - ウェブキャスティングミキサー - 概要 (yamaha.com)
こんな方におすすめ
- WEB配信とかもやる可能性がある
- なるべくPC上ではなく、ハードを触っていろいろな操作がしたい
- ボーカルやギターを録音する際にリバーブやディレイなどのエフェクトをかけて音を確認したい
- I Padでも使用したい(Cubasis LE内蔵モデルを探している)
こちらはオーディオインターフェイスではあるのですが、WEB配信などにも特化したモデルです。
かといって別段音質が悪いというわけではなく、スタインバーグのオーディオインターフェイスとほぼ同じマイクプリが内蔵されています。
(D-PRE)
またバスパワーも対応しているので、別途電源コードを必要としません。
机の配線が少しすっきりしますね。
ネットでの評価は全体的に高いみたいですが、ホワイトノイズが乗るとの意見もあります。
(ホワイトノイズ:何も音を出していないのに、サーっと雑音が出ること)
盛りだくさんの機能があるのはメリットかもしれませんが、使いこなすまでに少し時間がかかるかもしれませんね。
ただし、人気のモデルではあるのでネットを検索すればすぐに情報も出るので心配いらないかとは思います。
オーディオインターフェイスまとめ
さてここまでお読みいただきありがとうございます。
もしかしたら読んでいて気が付いたかもしれませんが、ご紹介したのは
- スタインバーグ製
- YAMAHA製
しかありませんでしたね。
それもそのはず、Cubaseはスタインバーグという会社が作っているのですが、実はこの会社YAMAHAの子会社となっています。
その他VOCALOIDもヤマハの開発商品です。_VOCALOID - Wikipedia
なので、体験版製品の中でも上位に位置するCubase AIは、ヤマハ製かスタインバーグ製のオーディオインターフェイスにしか入っていないのです。
そりゃそうですよね。
他社メーカーの機材に、自分の会社から発売されている体験版よりいいものが入っていたら、自社のものが売れなくなりますからね。
逆に言うと、Cubase AIが欲しいならヤマハ・スタインバーグ製の製品を買うしかありません。
(私のリサーチ不足で他社商品にもバンドルされているようなら申し訳ありませんORZ!)
オーディオインターフェイスについては、上を見だしたら金額は10万以上になってきます。
[10万クラスで人気のあるオーディオインターフェイス]
この値段になると、録音・再生についても抜群に音が変わってきますし、めちゃくちゃ便利なソフトも付いてきます。
しかもずーっと人気があるので、売却したとしても値段が新品とそこまで変わりません(笑)
しかし、これらに手を出すのはDTMが1~2年続いてから買うべきものです。
そのころには間違いなく製品版のCubaseも買ってるはずです。
まず初めのうちはコスパ重視で考えましょう!
ソフト(Cubase)を作っている会社と、オーディオインターフェイスの会社が同じだと不具合も起きにくくなりますし、何より他社のオーディオインターフェイスよりお得に上位体験版がもらえます。
既にオーディオインターフェイスで「これが欲しい!」という方は別ですが、そうでないなら今回ご紹介したものから選ぶと間違いないと思いますよ。