トラックごとにCubaseの楽曲データを書き出す方法
楽曲データを他の方に渡す時など、トラックごとに書き出す必要があったりします。
本日はCubaseの基本的な機能「楽曲の書き出し」についてご紹介いたします。
と言っても、そんなにご紹介するほどの内容ではないのですが、私も初めのころは
「どこで何をすれば書き出しが出来るのか?」
がわからなかった気がします。
実はCubaseの書き出し機能には細かい設定項目が盛り込まれています。
今回はトラックごとに書き出す方法を見ていきましょう。
※トラックごとに複数まとめて書き出す機能はPROのみ対応しています。
PRO以外の方もトラックを複数選択して書き出せないだけで、設定項目は変わりありませんので参考にしてください。
ちなみに書き出し以外にもグレードごとの違いは結構あったりします。
良かったらこちらで各種の違いも見やすくまとめてるので、良かったら参考にしてみてください。
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053_[必要な機能を10個比較!]Cubase12のグレードごとにできることや違いを10個厳選して簡単にまとめてみた_Cubaseで始めるDTM
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トラックごとに楽曲データを書き出しする方法
1.書き出しトラックのミュート解除
それでは今回のタイトルである「トラックごとに書き出しする方法」を見ていきましょう。
まず第一に忘れずに行わなければならないことがあります。
それは
「対象トラックの音が出るようにしておく(ミュートを解除)」
です。
ここでミュート解除し忘れると、書き出し時にミュート設定も一緒に反映されてしまい、音が全く出ていないトラックデータが作成されてしまいます。
2.書き出し範囲の設定(ロケーター範囲を設定する)
次にCubaseでデータを書き出す際には、どの部分を(〇小節目~◎小節目等)対象として書き出すのか設定する必要があります。
その設定は、事前にロケーター範囲で設定してあげます。
ロケーターとは下記写真の部分ですね。
この囲われている部分が、実際にオーディオデータとして出力される部分になります。
下記の場合だと、23~30小節の部分しか書き出されません。
きちんと楽曲全てを選択しておきましょう。
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3.書き出しメニューを開いて書き出すトラックを選択
そしたら次に、
「上部メニュー内:ファイル>書き出し>オーディオミックスダウン」
を選択しましょう。
そうすると恐らくこんな画面が出るはずです。
(私のCubaseはVer10なので、11以降のVerとは若干画面が違うと思いますが、基本的な項目は同じはずです)
トラックごとに書き出しを行う際はこの部分を「複数」で選択します。
※ 単一だとどれか一つのトラックしか選べません。
通常はステレオアウトする時は「単一」を選択して、パラアウトするときは「複数」を選択します。
さて「複数」を選択すると、楽曲データに含まれるトラックが複数選択できるようになるはずです。
下の画面では、インストゥルメントトラックを全て選択して、個別に出力する設定になっています。
次に出力のファイル設定を行っていきます。
4.書き出しファイルの各種設定
書き出すトラックの選択が完了したら、次にファイルの各種設定を行っていきます。
ここではざっくり説明すると
- ファイル名
- 書き出しファイルの保存場所
- ファイルタイプ(WAVEやmp3等)
- サンプリングレート
- ビット解像度
- その他
上記を設定していきます。
一応補足事項として、やりがちな失敗例をご紹介していきますね。
書き出しファイルの保存場所について
ここの設定をきちんと確認しないで、出力すると書き出したデータがどこにあるのかわからなくなります。
私も過去に何度かやってしまっていますが、ほんと行方不明になりますので、きちんとわかりやすいフォルダに設定しておきましょう。
ファイルタイプについて
編曲などを依頼するときは、もちろんWAVEデータなのですが、友人に試しで聞いてもらうときなどはmp3でいいと思います。
WAVEとmp3ではファイル容量が10倍くらい違うので、メールとかで送る時なんかはmp3のほうが適していますよ。
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サンプリングレートとビット解像度について
基本的には現在作成している楽曲データのサンプリングレート・ビット解像度のままが安全です。
自身の楽曲データ情報は下記で確認できますよ。
「上部メニュー:編集>プロジェクト設定>録音ファイル形式_サンプリングレート」
同様にここの欄でビット解像度も確認できます。
※今更の説明にはなってしまいますが、楽曲製作時には
- 48KHZ
- 24bit
上記設定で制作していくのが最もスタンダードです。
サンプリングレートとビット解像度についてはこちらのサイトで詳しく解説していますよ。
【DTM】サンプリングレートとビット深度の設定を正しく理解する | Good Music & Life Style (goodmusiclifestyle.com)
ファイルタイプの設定について
ここの項目は基本的には気にしなくても大丈夫な箇所です。
チェックを入れても入れなくても書き出しされるデータの音質には関係ありません。
それでは一体どういった内容なのかというと、書き出しデータの中にテンポ情報や、マーカー情報を添付することが出来ます。
むしろ余計な情報が混ざっていると、DAWによってはバグる可能性もあるので、全て外してもらっても構いません。
実際に書き出しを行ってみる_実時間で書き出しは行うべき?
ここまでの設定で大体のやるべきことは完了しました。
それではいよいよ楽曲データを書き出すのですが、項目の中に
「実時間での書き出し」
という選択項目があります。
これを選択すると、音が良くなるのか?というのが、初心者DTMerを悩ませてしまいます。
結論から言うと、
「時間に余裕があるなら、実時間での書き出しのほうが安心できる」
です。
このコマンドなのですが、文字通り5分の曲なら書き出すのに5分かかります。
逆に、チェックを外すとかなり短い時間で書き出しを行うことが出来ます。
これは書き出しまでのデータを内部的に急いで処理するか、余裕をもってゆっくり処理するのかの違いです。
楽曲中には様々なプラグインを用いてエフェクトをかけると思いますが、中にはとてつもなく重いプラグインもあったりしますね。
そういった曲の場合でパソコンが貧弱だとデータ処理に対して、プラグインの挙動が追いつけない場合があります。
すると、ノイズが乗ったりすることがあるわけです。
もしもパソコンスペックに余裕がないなら、買い替えを検討するのもいい選択です。
最近では性能が高いパソコンがかなり安くなっていたりするので、きちんとスペックを把握したうえで買い替えれば、長く使える相棒になるはずです。
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なので、時間に余裕があるor最終データの書き出し時は、実時間で書き出しをしておいたほうが無難です。