ピアノが弾けなくても、楽曲製作でピアノは十分使用することが出来る
ピアノ打ち込みでリアル感にこだわっている方は、おそらくピアノが弾けない方だと思います。
私もピアノの打ち込みは行いますが、ピアノ自体はほぼ弾くことが出来ません。
それでも、ある程度までならピアノの打ち込みをそれっぽく入れることが出来ます。
これは私が打ち込みしたピアノになります。
【ピアノ弾けない作者が作成した打ち込みピアノ】
こちらを聞いていただいて、少しでも興味がわいた方は下に書きます3つのコツを是非ご覧ください。
ちなみに私が打ち込みをこなせる理由として
- コード理論・音の構成がわかっている
- 周りの楽器に合わせたピアノの弾き方がわかっている
というのは大きいかもしれません。
コード理論もわからない・・・
周りとのアンサンブル方法も想像がつかない・・・
そのような方だと、やはり1からピアノを打ち込むのは少しコツがいります。
まずは簡単でいいので、以前の記事でコードの仕組みについて取り上げたものがあるので、参考にしてみてください。
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024_作曲初心者に必ず覚えて欲しいダイアトニックコード_Cubaseで始めるDTM
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021_楽器できない人におすすめの作曲法_Cubaseで始めるDTM
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018_コードトラックの使い方と活用(1)_Cubaseで始めるDTM
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打ち込みピアノを即座にリアルにする3つのコツ
私が考える効果の高いものから順番に説明してきます。
- CC64_サスティンを使用する
- ベロシティを調節して、一本調子をなくす
- 同時に弾くときはタイミングを微妙にずらして人間らしさを出す
大体この3つを行えばそこまで聞くに堪えないピアノになることはありません。
1. CC64_サスティンを使用する
ピアノを聞いたときに、最もピアノらしく聞こえてうっとりするものって何だと思いますか?
それはピアノらしい音の重なりに他ありません。
ピアノにはサスティンペダルというものがあります。
これを使用するから、皆さんが想像するピアノの音色になっているといっても過言ではありません。
「ペダル無し」と「ペダル有り」の音源をご用意しましたので、お聞きください。
【ペダル無し】
【ペダル有り】
※中段グレー部分がサスティンペダルONになっている部分です。
いかがでしょうか?
劇的に変わるというか、サスティンペダルが無いものはいかにも素人が弾いたような感じで、音が切れていてピアノらしくありませんね。
基本的にピアノを弾く際はペダルを利用しますので、こちらは忘れずに設定しましょう。
サスティンペダルの代替え方法
サスティンペダルは音の伸ばすのが目的なので、下記の様に打ち込んでも効果は一緒になります。
2. ベロシティを調節して、一本調子をなくす(抑揚をつける)
人間が何かを行うときに、毎回寸分たがわず同じ動作を繰り返すことは不可能です。
当然ピアノを弾くときも、その時その時で弾く強さが変わります。
またこれも当然ですが、曲の構成に合わせて、弾く強さに抑揚をつけています。
なので、MIDIで打ち込みをしたピアノにも抑揚をつけてあげましょう。
抑揚のつけ方は曲の構成によって変わるので一概には言えませんが、初めのうちは自分が気持ちいいと思った抑揚が一番だと思ってます。
【抑揚無し】
【抑揚有り】
うんうん♪
大分違和感がなくなってきましたね。
先ほども説明しましたが、抑揚については曲全体のアンサンブルとの兼ね合いなので、ただ今紹介した抑揚のつけ方がマストではありませんよ。
ただ、意識しないで普通に弾いた場合は薬指・小指で弾いたら音が小さくなる傾向にあるらしいです。
恐らく指の力が関係していると思います。
3. 同時に弾くときはタイミングを微妙にずらして人間らしさを出す
最後に仕上げとして、鍵盤を弾くタイミングを調整してあげます。
これも先ほどと同じ理論なのですが、普通コードを弾いたときに、各音のコンマ何秒かタイミングがずれるものです。
それが結果としてリアルさにつながったりします。
【全てのタイミングが揃っているもの】
【発音のタイミングをわざとずらしたもの】
いかがでしょうか?
かなーりそれっぽいピアノになってきましたね。
最後のタイミングをずらすとこですが、こちらはほんとに気持ちずらすくらいで大丈夫です。
大体各音「3~7ms」くらいでしょうかねずらすのは。
ちなみに私は手っ取り早く、ロジカルエディターを使って、0-7msのズレを与えてあげます。
ロジカルエディターは覚えないとなかなか使えませんが、使えるようになるとすごく便利です。
次回あたりでも解説しようと思います。