メジャーセブンスと普通のセブンスって何が違うの?
コードに触れていると、セブンスコードというのに出会いますね。
そのセブンスコードですが、4つのパターンが存在します。
例えばGコードにセブンスが付く場合
- G7 (メジャーGコード+セブンスの音が短7度音程)
- GM7(メジャーGコード+セブンスの音が長7度音程)
- Gm7(マイナーGコード+セブンスの音が短7度音程)
- GmM7(マイナーGコード+セブンスの音が長7度音程)
の様に表記の違う4種類があり、当然4種類で音の響きが違ってきています。
【G】
【G7】
【GM7】
【Gm7】
【GmM7】
さて、コードの構成を簡単に上に書いてありますが、あるルールに気が付きましたでしょうか?
メジャー・マイナー・セブンスの書き方にはルールがある
まずは答えを書いていきます。
実はコード表記は大きく分けると6つの構成で成り立っています。
GmM7/Dというコードに対してみていきましょう。
(今回必要な知識は4つの構成までですけど、一応オンコードについても書いておきます)
上記コードの内容を説明すると
番号 | 役割 | 解説 |
1 | コードキー | Gコードなので「ソ」の音が入るのは間違いないと判断できる |
2 | コードキーのメジャー・マイナーの識別(3度) | Gコードをマイナーにするという指示なので、3度の「シ」の音が半音下がり「シ♭」に変化。 |
3 | 4和音目のメジャー・マイナーの識別 | 4和音目はルート(ソ)から長音程のものと判断 |
4 | 4和音目の音 | 「7」と指定があるので、ルートから長7度音程が4和音目になる |
5 | ベース音の指定 | 追加で、最低音に「D」の音を追加 |
6 | 5度の音の識別 | 記載がない場合は完全5度音程が追加。記載がある場合は「+」か「-5もしくは♭5」で表記される |
というように読み取ることが出来ます。
上の図を見てもらうと矢印が書いてありますが、
- 2番目は1番目の補足(コードキーのメジャーマイナーの判別)
- 3番目は4番目の補足(4和音目のメジャーマイナーの判別)
- 5番目は追記
- 6番目は5度の音の説明
のような構成になっているのがわかります。
コード表記は省略されるので注意
コードの構成は基本的に6つのブロックで成り立っていると説明しましたが、実際にはこんなにごちゃごちゃした書き方ばかりではありませんよね。
最初に紹介したG7やGM7なんかはとてもシンプルな表記になっています。
実はここでもう少し、コード表記の大前提を抑えておく必要があります。
抑えておくべき基本ルール
- コードキーに関して、後ろに何も書いてなかったらメジャーキーになる
- 4和音目がセブンスになる場合は、セブンスの前に何も書いてないとルートから見て短7度の音になる
- 5度の音に関して指示が無ければ完全5度の音になる
- 4和音目を入れない場合は、その旨書かない
といった、コード表記には書かれていないけど、みんな知ってるよね?みたいな暗黙のルールがあります。
なので、「G7」のコードには実はこれだけの情報が省略して含まれています。
まとめ
始めの疑問に戻りたいと思います。
メジャーセブンスと普通のセブンスって何が違うの?
これの答えは
- メジャーセブンス・・・・セブンスの音がルートから見て長7度の音程になっている
- セブンス・・・・・・・・セブンスの音がルートから見て短7度の音程になっている。
そしてこれらを識別するためには、実はコード表記の中の省略された内容を理解している必要がある。
ということです。