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055_コンププラグインをサイドチェインで使用するおすすめの使い方_Cubaseで始めるDTM

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ケイ
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サイドチェインとは?

ケイ
本日はサイドチェインについてご説明していこうと思います!
サイドチェイン?なんかあまり音楽に関係無さそうな言葉ですね?
ナンデ

ケイ
私も初めはそう感じました(笑)

ケイ
でも内容を理解すれば、なるほど使える!となるテクニックですよ
主に低音パートでお悩みのかたには是非覚えてもらいたいスキルです!

低音パートですか?
まだあんまり想像が着きませんね、、、
ナンデ
ケイ
大丈夫です!それでは本日も5分でわかるcubaseいってみましょう!

サイドチェインはミックスで[キックとベースを住み分けさせる]特急券

サイドチェインとは、簡単に表現すると「指定した楽器隊に合わせ動作するプラグインの使い方」を指した、プラグインの使い方の名称です。

普通プラグインと言うのは、各トラックに直接指します(インサートします)よね?

もちろんその場合は、各トラックに対してコンプやEQが動作します。

 

下記の例だと、インサートしたトラックに対して直接、コンプ・EQ・サチュレーター等が作用します。

 

[インサート時のプラグインが適用される図]

 

 

しかし場合によっては、他の楽器隊を基準に動作して欲しいときもあるものです。

 

例えば、

キックがなってる時にベースがいると、お互い邪魔しあって音を打ち消してしまう時なんかは、

「キックに合わせてベースが引っ込んでくれたらな~、、、」とか、

 

ボーカルのリバーブだと、

歌詞の最後だけ深めにかけて色っぽくしたい、、、。その他の時はもう少し引っ込んでもらいたいんだけどな~、、、とか。

 

そんな時によく使うのが、今回説明するサイドチェインなのです。

 

 

今回はもっともよく使われる使い方

「キックがなるときにベースを引っ込める」使い方を説明していきます!

 

 

ナンデ君に、キックが大きくなってるときはベースを小さくしてもらうよう頼んでみた

 

ライブハウスなどで演奏する際に、ベースの音量とドラムの音量が同じくらいで、低音が聞き分けにくい時とかってありますよね?

 

これはキックの周波数とベースの周波数がお互いに干渉しあい、音を打ち消しあったりすることで起きたりします。

(マスキング現象といいます)

ノイズキャンセリング搭載のヘッドホンなどはこの原理を利用しています。

騒音だけなぜ消える? 『ノイズキャンセリング』の仕組みとは|TIME&SPACE by KDDI

 

そもそも楽曲の中でキックというのは、ボーカルを除けば一番大きい音でなることが多い楽器です。

そういった場合の楽曲は、ある意味キックが曲全体のノリを司ってるといっても良いかもしれません。

 

 

そんな曲のなかで、キックが所々聞こえにくいとどうなるでしょうか?

曲全体のリズム感が失われてしまい、作品としてのバランスが崩れてしまいますね?

 

ケイ
それではナンデ君。キックが大きくなってるところはベースのフェーダーを下げてくれるかな?
えっ?それは構いませんけど、、、一曲ずーっとやるんですかそれ?
ナンデ
ケイ
そうです。ドンッてなってる時は下げるんですよ!ドッくらいの時は下げなくても大丈夫です。
申し訳ございません。アバウトすぎて僕にはわかりかねます、、、
ナンデ
ケイ
そうですか、、、。もし出来たら凄く聞きやすくなるんですけどね、、、。
ケイ
それではサイドチェインを使って機械にやってもらいましょう!

 

サイドチェインは我が儘を聞いてくれるPAみたい

 

サイドチェインを使うと、我が儘な要望を聞いてくれる熟練のPAのように、ミキサーをしてくれます。

 

どう言うことかというと、まさしくキックが鳴ってる時にベースの音量を下げてくれるよう指示が出せるのです!

 

 

具体的にはボリュームフェーダーをいじるのではなく、キックが大きくなったときだけベースにコンプをかけてあげます。

 

冒頭で一度出てきたこの図のような感じですね。

 

 

こうすることによって、普段はベースがしっかり聞こえる音量でミックスされていて、キックが鳴った時だけ後ろに引っ込んでくれるようになります。

位相で打ち消し合う逆のパターンですが、重なった結果大きな音量になりクリッピングしてしまうときにも有効です!

 

サイドチェインの具体的な設定方法

 

まずは簡単に使い方を順にそって説明します。

 

 1.音量を下げたいトラックにコンプをインサートする

 2.コンプのサイドチェインを有効にする。

 3.参照先トラックを指定する。

 4.レシオとスレッショルドを設定し、ちょうど良い減衰具合を見つける。

 

といった感じになります。

それでは個別に見ていきましょう!

 

音量を下げたいトラックにコンプをインサートする

 

今回音量を調節したいトラックはベーストラックなので、ベーストラックに直接コンププラグインをインサートします。

これはあまり説明するまでもないのですが、ひとつ注意点があります。

 

プラグインにはサイドチェインに対応してるものとそうでないものがあります。
(今はほとんどのコンプが対応していますけどね)

 

※プラグインの例

 

 

サイドチェインに対応しているプラグインは、バイパスボタンのそばにマークがついています。

 

サイドチェインを有効にする

バイパスボタンの付近にある

 

 

上記のボタンをクリックして有効にしましょう。

ボタンの色が白から黄色に変われば有効化されています。

 

参照先トラックを指定する

 

次にコンプをかける際のトリガーとなるトラックを選択します。

 

サイドチェイン有効化のボタン横にある「▼」ボタンを押し、参照元を追加しましょう。

今回は「キック」の音量をトリガーとしてあるかうので、「kick」を追加します。

 

 

ここでトラックを参照する際に、混乱しないように日頃からトラックには適切な名前をつけておきたいものです。

 

 

レシオとスレッショルドを設定し、ちょうど良い減衰具合を見つける。

 

最後にコンプのかかりかたを設定します。

 

コンプについてあまり詳しくないという方は是非こちらの記事を参考にしてください。

使い方や仕組み、各パラメーターについて図解でわかりやすく説明してます。

 

014_コンプの使い方(1)_Cubaseで始めるDTM - 出来ないことないCUBASE (dtm-inlife.com)

015_コンプの使い方(2)_Cubaseで始めるDTM - 出来ないことないCUBASE (dtm-inlife.com)

016_コンプの使い方(3)_Cubaseで始めるDTM - 出来ないことないCUBASE (dtm-inlife.com)

 

またCubaseに内蔵されているおすすめのプラグインについて、以前にご紹介させていただきました。

(もちろんコンプについても2種類紹介しています)

041_【無料で使える!】Cubaseに付属するおすすめ純正エフェクトプラグイン_Cubaseで始めるDTM - 出来ないことないCUBASE (dtm-inlife.com)

 

 

それではまずレシオを5:1くらいで設定し、スレッショルドを深めに設定します。

キックを含めた曲全体を再生してみると、キックが鳴った瞬間にコンプが発動するのがわかると思います。

 

※下記はベーストラックに刺したコンプがキックをトリガーにして発動しています。

 

一番大きくなるキックの時に-5dbくらいになるように、ここからスレッショルドとレシオを設定し直していきましょう。

 

出来上がりの差

 

さて、それでは出来上がったパートと、元のパートを聞き比べてみます。

 

[通常]_キックの音がベースで邪魔されている

 

[サイドチェイン有効]_キックのリズムが安定している

 

 

ケイ
ベースにサイドチェインをかける前と後では、キックの聞こえ方に違いが出ましたね!
こんな簡単な操作なのに結構変わるものなのですね
ナンデ
ケイ
サイドチェインの使い方は基本この流れなので、あとはどう使うかですよ♪

 

 

サイドチェインをかけたものは、キックの音が常に前に来ているのでノリが終始維持されていて、リズム感に安定さがあります!

 

もともとは融通の聞くPAに頼むしかなかった細かい要望が、サイドチェインというテクニックによって自動化することが出来ました。

 

サイドチェインまとめ

 

ご覧いただいたようにサイドチェインとは、言葉を聞くと難しそうな感じがしますが、設定してみると以外と簡単です。

融通の聞くPAに頼んでフェーダーをいじってもらうことを、自動化することが出来る便利な技なので是非覚えておいてください!

 

コンプの他にも、ボーカルリバーブにかけたりするのもよく使われるテクニックです。
(フレンズの最後だけ深めにリバーブ、ディレイがかかるようにして余韻を残す使い方)

 

曲中で

「ここで誰かがフェーダー操作やプラグインのかかりかたを調整しくれたらな~」

という時に使える小技なので、色々試して自分にあった使い方を見つけてみると、ミックスの幅が広がると思いますよ!

 

 

  • この記事を書いた人

ケイ

作曲・編曲・作詞等マルチクリエーター 初心者の「わからない」「出来ない」を 解決する手助けをしたいと考えています。 楽しいDTM生活を送りましょう。

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